日向に置かれたベッド。
お日様の匂いのする真っ白なシーツ。
その中で、普通とちょっと異なる子供は今日も惰眠を貪っていた。









ちまっとうぇいくあっぷ!







その日も月は無駄に睡眠時間を摂取して止まない竜崎を起こすべく、ベッドへと向かっていた。
ドアをわざと音を立てあけても、当然竜崎は起きない。



手順@テーブルクロス抜きの要領でシーツを思い切り引っ張る。


バッサアッ

※しかし子供とはいえ人間の重み。
やや上体を引き摺られ、仰向けのまま床に激しく頭を打ち付ける。

ゴズゥッ・・・・・・とか言う音がしたとかしなかったとか。


「オハヨウ、竜崎。いい朝だよ」


「・・・・・・あと五時間・・・・・・」


「ベタなネタやって許されるキャラじゃないんだよ、お前は。いいからさっさと起きろ!!」


↑手順A(?)とりあえずボケには突っ込みを入れる。


「ぐぅ・・・・・」


しかしこの程度で深い眠りに入ったお子様を目覚めさせることなどできるなどとは思ってはいけない。
返事をしたからといって二度寝に入ることが常なので、ここで放っておくと際限なく眠りつづけます。激しく注意。


竜崎は頭を強かに打ったというのに、手探りでシーツを手繰り寄せ尚も目を閉じて眠る。



「起きろ〜〜〜!!」


むにぃ〜〜〜っと頬を抓る。

起きない。

くすぐってみる。

起きない。

目覚し時計を耳元で鳴らしてみる。

起きない。

上にのしかかってみる(何気に酷い)

起きない。




「・・・・・・・・・・仕方ないか」







手順B諦める・・・・




踵を返し、ベッドから遠のこうとするとシャツがぴん・・・とひっぱられる。











「ちゅーしてくれたら起きます・・・・・・・・・・・」









手順C・・・・・・・













「寝言は寝て言え」












ドスッ・・・・バサバサゴッ・・・・・・・・。








必殺:辞書落とし。




彼らの朝はこうして始まるのです。























〜〜〜〜〜〜カメラ越しの彼ら〜〜〜〜〜〜




「・・・・・・あの二人、毎朝毎朝飽きないんでしょうか・・・・・・?」


「まああれも御二人なりのスキンシップなのですよ」


「・・・・・・だとしたら竜崎は相当マゾなのでは・・・・・・?」


「それも夜神様の愛ならば竜崎は甘受しかねませんね」


・・・・・・今日も平和だ。