おいまたかよ、やべぇってば。
あー、もう・・・背骨から腰にかけてスンゲェ痛いんですよ。
起きてみてそういう状態っていうのには何種類かパターンがあるが、今回は恥ずかしくないほうだ。
・・・って、何いってるんだ。
さて、今回は前回に加え鼻詰まりに加え全身の軋みだ。
なんと表現したらいいものか・・・とりあえず早々に薬を飲みたい気分ではある。


「パブロンまだあったっけ」


自問自答してみたが、指一本も動かさない状態でそれが分かるはずも無い。
とりあえずひどい鼻声だということは理解できたわけだが。
目を閉じて、うーん・・・と唸ってそのまま数秒間停止。
そしてその数秒後。


「ありますよん」


声に反応してぱちりと目を開けると、パブロン(ゴールド錠)の瓶を持った浦原が居た。
居て欲しくない時に限って居るのは、どうかと思う。
なんかヤなかんじだ、ていうか。


「水もってこい、馬鹿」



もう勝手にウィルス移されてやがれ、重症なのは俺よりもお前だ。