4.不意打ち まさか寝込みを襲われるとは思っていなかったので、本気で驚いた。 唇に一瞬だけ感じた温度。 すぐに離れてしまったのが勿体無い。 というか、これは自分に都合のいい夢じゃあないのだろうか。 いや、だってそうだろう。 「意外と起きねえもんだな・・・・」 や、あの・・・・起きてますけど。 しかもめちゃくちゃ驚いてます、心臓バックバクです。 なんデスカ、もしや誘われてる?ンな阿呆な。 ・・・・・・・とりあえず寝たふりしておこう。 「バーカ、起きろっつーの・・・・」 寂しそうに消えた語尾を聞いて、頭のどこかのネジが軽く2、30本吹き飛んだ。 ああ、もう・・・・・・どうしてくれようか。 |