「ところでルーク、次の授業はサボるんですか?」
もちろん彼女がそのつもりでここに来たのは分かっていたけれど、あえて聞いた。
膝の上の彼女がピクリと反応したのを見て、思わず笑みがこぼれた。
「・・・・昼休み、あと5分だな」
「ええ、そうですね」
「次の授業さ・・・化学なんだけど」
「知ってます」
ルークのクラスの時間割も、掃除当番がどこなのかも当然のごとく知っている。
ちなみに一昨日は日直だったはずだ。
「化学のディスト先生、病気でお休みで次自習なんだよな」
「知ってますよ、ねぇルーク?」
どうするんですか、と答えを急かせる。
ふわふわの赤毛に指を滑らせると、ルークが白衣の裾をぎゅぅ、と握った。
「・・・・・サボる」
自分よりも小さく軽い、女の子の体は柔らかい。
抱き上げれば肩に額を押し付けて恥ずかしそうに縮こまるものだから、ずっとこうしていたくなる。
意地っ張りで恥ずかしがりやで、極め付けに寂しがりやなんて一度内側に入れてしまえば手放せない。
ルークお気に入りの日当たりのいいベッドへおろしてやると、いごこち悪そうに体育座りをしてチラチラとこちらの様子を窺っていた。
頭を一度なでてやってから窓のカーテンを閉めて、一応誰も来ないとは思うが・・・ドアにも鍵を掛けた。
部屋は薄暗くなったが、外の光が漏れ出していて視界に影響はなんら無い。
正真正銘真昼間、しかしこうしていると夜とあまり変わりないが。
背徳的な行為だが、故に止められなくなる。
制服のシャツに手を伸ばして、ボタンを1つずつ外していく。
「ルーク」
「っ、なに・・・?」
「制服のボタンはしっかり止めるように言ったでしょう。寒いならきちんととめておきなさい」
外しながら、逆のことを言う。
指先であらわになっていく肌をなぞって、唇を寄せた。
「ぁ、・・・わ、わかったから・・・!」
「それからスカートも、短くするなとは言いませんが・・・せめてもう少し丈を長くしなさい。あとジャージも禁止」
言いながらスカートの下のジャージを取り払うと、細くしなやかな足が現れる。
「・・・・言ってることが説教おやじっぽい」
「年ですからねぇ・・・、オジさんは心配なんですよ。若くて可愛い恋人をどこの鳶にさらわれるか分かりませんしね」
胸元をかるく爪でひっかいてやれば、可愛くない言葉は喘ぎに変わった。
スカートから伸びる足に手を這わせて撫ぜると、ルークが小さく首を振る。
はだけたシャツは腕に引っかかってぐしゃぐしゃになっていた。
腕に抱きこんだ体が身じろぎして、腕の中から抜け出そうとするのを手で制した。
小さな体は自分の腕にしっくりと馴染んで、離し難い。
温かな人の体温が、ルークの体温が心地よくてずっと触れていたいとも思えた。
ベッドに押さえつければ居心地悪そうにして、決して視線を合わせてはくれないので何も言わずに唇を塞ぐ。
薄く開いたルークの唇に下を差し込んで、わざと音を立てながらキスをするとルークの顔が赤く染まる。
「ふっ、ぁ・・・・!」
甘く濡れた声が唾液とともに零れ落ちると、背筋がゾクリとするのが分かる。
ルークのスカートのホックを片手で外して、もう片方で一気に引きおろした。
「あ、・・・・っぅ・・・」
服を脱がされるのも恥ずかしいのか、ルークは目を伏せてされるがままになっている。
両手では足りないくらい事に及んでも、ルークは慣れないようでいつも初心な反応を返す。
さっきも自分から誘ったようなものなのに、必死に声を我慢して震えていた。
慣れた手つきで服を剥いでいくが、シャツに貼るタイプのカイロが貼ってあるとついおかしくて笑ってしまった。
それも背と腹に二枚ずつというのがおかしくて、はやく冬が終わればいいのにと思う。
暖房のきいた保健室では、服が無くても十分に暖かいのだけれど。
だから下着と学校指定の紺のニーソックスだけになったルークが震えているのは、寒さのせいでは決して無いはずだ。
ショーツの上から指で触れてやると、そこはしっとりと濡れていて何かを待ち望んでいるようだった。
けれど性急にはせず、内腿をなでながらルークの首筋をを舌でなぞる。
「ジェイド・・・」
乞われるように名前を呼ばれて、焦らすように体に触れていた手を止めた。
「なんですか?」
ルークが何を望んでいるかは、いつもちゃんと分かっているのだけれど自分はあえて聞き返す。
言葉にするのを恥ずかしがって、促さなければいつもルークは自分から言おうとしないから。
「〜〜っ!、ちゃんと、触って・・・」
潤んだ瞳で強請られる。
いつもコレが楽しみなのだといったら怒られるだろうか。
「よくできました」
ルークの背中に手をやって、ホックを外す。
ショーツも取り払って、直接触れてやる。
幼い下生えをたどり、秘部に中指を埋め込んだ。
「あんっ、ぁ・・・っ!」
待ちわびていたように指を迎え入れた柔肉は熱く、ぬめっていた。
入り口近くで軽く抜き差ししただけで淫猥な水音が響く。
「イイですか、ルーク?」
ぐり、と指を中で曲げてからルークの耳元で囁いた。
「ん、ぁ・・・っ、イイ・・・きもちぃ・・・っ」
「どこが気持ちいいんですか、触ってあげますから言いなさい」
「っふ、ぁ・・・・ん、胸も触って・・・!」
同学年の女子に比べて未発達なルークの胸も、触れれば女の子特有の柔らかさがある。
柔らかな胸のふくらみに味わうように食いついて、口内で下を動かした。
濡れたものが執拗に絡むのを感じてか、ルークはシーツを掴んだ。
口で胸を弄って、指でルークの内部をかき回す。
その度にルークは高い喘ぎを零して、無意識のうちに先を強請る。
「ひゃぁ、っん・・!あ、ジェイドっ・・・・だめ、まって・・・!」
一際高い声が上がって、ルークが自分の名前を呼んだ。
ルークの肉壁は二本に増やした指を飲み込んできゅうきゅうと締め付けて離さないのに、本人は上ずった声を上げて制止する。
「どうしたんです・・・イイんでしょう・・・?」
火照った体がぴったりと密着して、吐き出す息まで熱い。
肩で荒く息をしているルークが熱っぽい瞳で見上げてくる。
「だって、・・・も、やだぁ・・・っ、イっちゃうよぉ・・・っあ!」
「指だけで、イきそうなんですか・・・?いやらしい子ですね、ルーク」
それでも、手は止めなかった。
止める気なんて無かったし、自分の言葉に恥ずかしがるルークを見るのも楽しかった。
刺激を与えながら、耳元で羞恥を煽る言葉を囁く。
「ま、っててばぁ・・・!やだ、ぁんっ・・・、あ、あ、ふっ・・・」
指を三本に増やして、ぐちゅりと中をかき回す。
ルークの体が小刻みに震えて、涙交じりの嬌声があがる。
「ジェイ、ドっ・・・あ、ぅ・・・あああ、っだめっ・・・イっちゃっ、・・!!」
ビクン、とルークが背を撓らせた。
ぎゅぅぅ、っ、と指がひときわ強く締め付けられてルークが果てたのだと分かる。
まだビクビクと反応している内部をもう一度だけかき回してから、指を一気に引き抜いた。
「ぁ、っ・・・」
くちゅり、と音を立てて中から愛液が零れる。
名残惜しそうに糸を引くそれを指で舐めとって、まだ息の荒いルークの頭をそっとなでる。
頬に指で触れてもそれだけで反応してしまうルークを落ち着かせるには頭をなでてやるのが一番だった。
「ルーク・・・・」
「も、やだって・・・いったのに」
「どうしてです、気持ちよくなかったんですか?」
あんなに乱れていたから、それは無いと思うが。
「・・・・俺だけ気持ちいいのも、やだ」
「・・・・・・・・」
この子は、今自分が何を言ったのかちゃんと理解できているんだろうか。
今までの痴態で煽りに煽られているのに、極め付けにそんな・・・。
「あ、の・・・ジェイド・・・っ、俺、口で・・・スる、から・・・!」
頬を染めながらそんな、恥ずかしそうに言われたら・・・というかこんなオイシイ事を言われて断ったら男が廃る。
ルークはおどおどしながら半身を起こしてベッドの上にちょこんと正座している。
「ルーク・・・別に無理しなくていいんですよ」
「!し、してない!!も、ダメっていっても勝手にするからな・・・!」
ダメ、なんて死んでも言う気は無いんだが。
遠まわしな気遣いをルークは拒絶ととったのか、ルークは上体を乗り出して距離を近づけた。
ルークの言葉に半ば放心状態になっていた私は、ルークが慣れない手つきでズボンのジッパーを下ろしているのを見ていた。
あれだけルークのいやらしい姿をみていれば、自分だって興奮しないわけはなく、すっかり反応した自身は現金にも天を仰いでいる。
ルークは一瞬ためらってから、ゆるゆると手で刺激を与え始める。
「っ、・・・」
強弱をつけて触れられて、かがんだルークがそれに唇を寄せる。
赤い下がチロ、と先端を舐める姿が淫靡だ。
今までルークになるべく負担を掛けないようにと、この行為はしたことがなかったのに一体どこからこんな知識を仕入れてきたのか。
小さな口いっぱいに含んで、たらたらと垂れる唾液と精液が交じり合ったものがシーツに染みを作った。
「ふっ、・・・ぐ、ん・・・」
「は、ぁ・・・ルーク・・・」
苦しそうにしながらも止めようとしないルークの声が耳に届く。
それに否応無く興奮してしまう自分を止められなかった。
自分の精液と唾液でぬるぬるになっているルークの顔は見ているだけで達してしまいそうなのに、ダイレクトな刺激がそれを追う。
口を動かして出し入れされる刺激がたまらなく、つたないルークの愛撫も初めてだと新鮮で下半身に響く。
さして時間もたっていないのに、もう限界が近い。
「ルーク・・・!」
限界が近いことを感じて、それを伝えようと名前を読んだがルークは口を離さなかった。
さすがに初めてでそこまでさせるわけにはいかないと、慌てて腰を引いた。
そのとき、ちょうどルークの歯がカリ・・・と甘く刺激を与えた。
「っ、!・・・ぁ!」
しまった、と思ったときにはもう遅かった。
自身が熱く脈打つのを止められなくて、意識が掻き消えそうになるほどの強い快楽を感じた。
「ひゃぅ・・・!」
ぴしゃ。
ルークの声がしたときには脱力感で一杯で一瞬自体を把握できなかった。
「・・・・・あ」
零れ落ちそうなくらい大きな目をさらに大きく見開いて、ルークが自分の腰辺りで固まっている。
頬をたらり、と粘着質の液体が伝って、落ちた。
呆然としているのはルークよりむしろ自分のほうで、このあとどうするべきか言葉を模索した。
呆然としていたルークも、その間に意識を取り戻したのか自分の指で顔の精液をぬぐった。
「ジェイド・・・・」
よばれて、はっとした。
「きもちよかった・・・?」
上目使いで見上げてくるルークは、指でぬぐった精液を舌で舐めとって、そう聞いた。
「・・・・・・・、負けました」
息を吐いて、思わず呟いた。
抱き寄せてキスをして、このまま眠ってしまおうか。
一回り以上も年が離れていて、相手はこんな子供で。
でも、そんなことに関係なく。
ああ、愛しいとおもう。